「羽幌より~憧れのフォークシンガーへの手紙~」みのや雅彦
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投稿者:pure730さん
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「羽幌より~憧れのフォークシンガーへの手紙~」突然の手紙 失礼かと思いますがお許しください僕は北海道の羽幌という町で生まれた男です男から手紙をもらっても ちっとも嬉しくないでしょうけど変な趣味があるわけじゃないのでどうかご安心のほどをあれは田舎の高校を恥ずかしながら成績で留年してひとつ年下のみんなと2回目の1年生になった頃死にたいなんて自分のせいなのにみじめさに耐えきれず授業をさぼっては海へ行き漁師のおじさんにからかわれた家に戻れば 何でもないふりをして四畳半の部屋 夜が辛かったラジオから流れてきたあなたの歌声に心が打ちふるえて 一人泣き続けた強く生きろと勇気をくれた歌が救ってくれたあなたの4枚目のシングルレコード「青春」のジャケット素肌にそのまま皮ジャンを着ているのに憧れ真似をしてお金が足りないから ビ二ジャンで妥協して真夏を過ごしたらあせもがひどくなるほど 本当にあなたにかぶれた留萌という町へ 初めてあなたのコンサートを聴きに行き前の日から興奮して 眠れないままに目を赤くした1番目前の真ん中の席の僕を見ている気がしたのはお客にありがちな勘違いという奴だったのでしょうステージが終わり 幕が下りても感動のあまり動けなかった帰りの汽車の中も あなたの歌声が心に聴こえ続け 頑張ると誓ったつらいことも越えてゆけると歌が教えてくれたそしてあれから毎日のように 僕も歌を作り続け羽幌から札幌まで 何度もディレクターのもとへ通いフォークシンガーとしてデビューすることが出来ましたあなたと同じ世界へやってきました歌に救われた 僕が今歌ってるあの日の自分が客席にいるから夜空を越えて届け 僕の歌う声よ心を閉ざさないで 生きてゆけるように明日がある あきらめないで 歌で守ってゆく最後になりましたが本当に感謝していますそして いつか 僕はきっとあなたを越えて見せます